何かと医者に診てもらおうとする人がいる。
なぜか医者に行けば治ると思っている人がいる。
プラシーボ効果的なものがあるにはあるだろう。診療代を払うだけで得られる安心もあるにはあるだろう。
しかし、医者に行けばいいと言う人間はどうにも人任せで、自分で治そうと言う気概が無いのではないだろうか?と思ってしまう。
病気や不調がどの程度のものかにもよるが、どちらかと言うと、自分の体の力を信じ切れていないと言うのが問題であると思っている。
医者に頼りきりでは何も治らないと言える理由をいくつかあげたい。
‐ 医者も人間だから、多少のミスはある。
‐ 医者になる人間には善人もいれば悪人もいる。そして、悪人とまではいかないが、仕事に情熱が無い人もいる。
‐ 医者の中にも政治やビジネスなどのしがらみがある。
‐ 医者は病気を治すのではない。治すのは患者自身だ。
どんな専門の医者に関しても、共通して言えるのは彼らも人間であると言う事。
そのことを少し考えていこう。
医者は人間である
医者は大学で多くの事を学んだであろう。立派な事であるし、尊敬に値する。
しかし、どんなに学業優秀であろうとミスが起きる時は起きる。
患者からしたらたまったものでは無い。
しかし、病気には線引きがあいまいな症状もある。
初期の段階では病気だと分からないものもある。
いまだに研究の進んでいない分野や、治療法の確立されていない病気などがある。これらに関してはミスだのなんだのとは言えない。
なので、医者は神のごとく奇跡を起こして、人々の病気を無くすことは出来ない。
医者に頼る時はあくまで、今の自分の状態を知り、病気があるのなら、「治してもらう」と言う姿勢で診てもらうのではなく、どうするといいのかと言う指標を知り、サポートを受ける事を目的とした方がいい。
医者は全員が善人では無い
医者にも性格がある。明るい人もいれば、どこか冷たく口数の少ない人もいる。
そして、情熱をもって仕事に取り組む医者もいれば、そうでない医者もいる。
そして、さらに言えば、医者になりたいと言う人の中には、「儲かるから」と言う人さえいる。
「苦しんでいる人を救いたいから」と言う人はどのくらいいるだろうか?それは分からない。
ただ一つ、気になるのはサイコパスが選ぶ職業として多いのが、「医者」であると言う事。
サイコパスの特徴は良心の欠如、低い道徳心である。人当たり良くふるまって自分を装う人もいるので、「やばい人だ」とは気づけない場合がある。
だからこそ、医者を聖人君子の仕事だとは思わない方がいい。
サイコパス気質があるからこそ、普通の人では出来ない事が出来る事もある。
外科手術のために、他人の体を切り開くなんてとても怖いと普通の人は感じるだろう。だから、医学生も解剖学の授業の時、吐いたりするし、授業の後は何も食べれないと言う人もいるくらいだ。これを平気でやってのけられるとしたら・・・?
もしも医者にサイコパスが多いとしたら、果たしてその医者は患者のために薬を処方し、患者に最適な治療をするだろうか?
医者の政治やビジネスのしがらみ
医者とはいえ必ずしも儲かると言う事が保証されているわけではない。
ドラマなんかでは、上位の立場に付きたいがために同僚を蹴落とすと言うシーンが良く描かれる。
稼ぎたいと考えるならば政治的に行動するようにもなるだろう。
経営面も考えないとならない。医療に使う器具から、建物、備品諸々にお金がかかる。それらを日々調達したり、維持したりするためにはそれ相応にビジネスが出来なくてはならない。
そうなるとお薬を売ったり、患者さんに定期的に病院へ通ってもらわなければならない。
この場合、果たしてどのくらい患者さんのためを思った治療が出来るだろうか?
医者が病気を治すのではなく、患者自身が治すもの
医者がするのはあくまで患者さんのサポートだ。
医者は奇跡でも起こさない限り、患者さんを治せない。
どういうことかと言うと、患者さんが医者の勧める治療を拒否したりすれば、当然、治るものも治らない。
患者さんが生活改善のためのアドバイスに従わなければやっぱり治らない。
また、逆に医者の言う事ばかりに従い、自分から何も調べず、何の行動もしない患者も治らない。なぜなら、医者とはいえ患者のやることなすことすべてにアドバイスを与える事は出来ないし、多くの事は強制できない。
そして、明らかに患者に合わない薬もある。そんな薬を医者に言われたからと言って、飲み続けるのも病気を悪化させてしまう。
薬に疑問を持ったら、医者に相談するしかない。
場合によっては、医者を変えたりすることも必要かも知れないし、そもそも医者に頼るのをやめなければいけないケースもある。
医者に従うにしろ、従わないにしろ、病気を治したいと思うならば、自分で治す意志を持って行動しなければ何も治らない。
余談
私自身、過去にはかなり医者に通っていた人間だ。
呼吸器系の問題、婦人科系の問題、神経系の問題(パニックや不安症)などなどである。
医者に通いつつ、運動をしたり、早寝早起きに気を付けて、たっぷりと栄養を摂るようにしていた(今思えば取り過ぎではあったが・・・)
良くなるものは良くなり、特に変化の無いものは変化が無かった。
何が問題だったのかと言う事を言うとあまりにも長くなるので、一つを挙げるなら、問題点の見誤りでは無いかと言う事。
例として挙げるならば、婦人科系の問題が生活習慣が悪いんだとして生活習慣のみに重きを置きすぎると、他の問題が見えなくなる。そして、色んなものや事を試しながら、「治らない、治らない」と嘆く羽目になる。
よくよく調べてみたら、そもそも婦人科系の構造に問題があった。こうなると、問題点が変わるし、対処も変わってくる。薬だけではどうにもならない。
このような事例は少なくないだろう。
病気を治すことは一つの側面からだけでは出来ない。
気合で治すのも現実的では無い。
医者に頼り切りでも治らない。
できる事は、医者に話を聞きつつも、さらに自分で調べたり、色んな事に取り組んでみる事だと思う。
そして、一番大事なことは自分の体の治癒力を信じて、治そうと程よく努力する姿勢を持つことだと思う。